有原移籍で日本ハムが得る譲渡金は120万~140万ドル

日本時間12月26日、有原航平がレンジャーズと2年契約で合意したことが報じられたが、まだ契約条件の詳細は明らかになっていない。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドは2年契約の総額が「600万ドルから700万ドルの範囲」であることを伝えており、もしこれが事実であれば、北海道日本ハムファイターズはポスティング制度のルールに従い、譲渡金として120万~140万ドル(約1億2400万~1億4500万円)を得ることになる。

現行のポスティング制度のルールでは、譲渡金は契約総額の規模に応じて決定される。選手に保証される総額が2500万ドル以下の契約では、契約総額の20%にあたる金額が譲渡金となるため、有原の契約総額が600万ドルであれば120万ドル、700万ドルであれば140万ドルがレンジャーズから日本ハムへ支払われる。

地元紙「ダラス・モーニング・ニュース」のエバン・グラントはレンジャーズが有原獲得に費やす総額が750万ドル前後であることを伝えており、これをもとに有原の契約を算出すると、2年625万ドル(約6億4700万円)+譲渡金125万ドル(約1億2900万円)という金額が弾き出される。

レンジャーズは複数年契約を結んでいるカイル・ギブソンとジョーダン・ライルズの2人に加え、エース右腕のランス・リンをホワイトソックスへトレードした見返りとして獲得したデーン・ダニングの先発ローテーション入りが確実視されており、有原はこの3人とともに先発1~4番手を形成することになるだろう。先発ローテーションの残り1枠はコルビー・アラードとカイル・コディの若手同士の争いとなりそうだ。

ちなみに、日本球界からポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指している他の2選手のメジャー球団との交渉期限は、西川遥輝(日本ハム)が日本時間1月3日午前7時、菅野智之(巨人)が日本時間1月8日午前7時となっている。

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