どんな義務教育学校に? 木城町民や教員ら意見交換

開校予定の義務教育学校が目指す姿について、意見を交わした町民や学校関係者

 2023年に木城町に開校予定の義務教育学校について、地域の課題や学校の理念を共有する研修会が25日、同町・木城小であった。町民や同小、木城中の教員、町職員ら約80人が参加。「どんな子ども(15歳像)を育てていきたいか、育てなくてはならないか」をテーマにグループ討議を行い、学校と地域の目指すべき姿を模索した。
 同町で初めての小中一貫校となる義務教育学校の目標を設定するため、子どもの教育について学校と地域が意識の共有を図ろうと初めて実施。学校関係者のほか、民生・児童委員や婦人会、商工会、観光協会などからも参加した。
 参加者は5、6人のグループに分かれ討議。「地元の良さを大人が語れないから、子どもに魅力が伝わらない」「郷土愛を磨く学習内容を取り入れたら」などと意見を上げ、新たな学校に懸ける思いをぶつけ合った。
 同小PTA会長の森晃一さん(40)は「こんなにも子どものことを考えている、と改めて実感した。木城の魅力を保ちながら、さらなる発展を期待したい」。同小の伊藤隆主幹教諭は「設立へ向けたヒントをいただいた。ふるさと教育やキャリア教育に意見を反映させ、目指すべき児童・生徒の姿を設定したい」と話していた。

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