知らないと損をする英会話術54:一瞬でネイティブになれる“Out”の使い方

「それ、アウトでしょ?」のように日本語でもよく使う“Out”。では、本来の“Out”の意味は?“Out”を使うことで一気にネイティブっぽく聞こえるイディオムから、上級者を目指すなら押さえておきたいフレーズまで、“Out”の使い方を網羅します!

“Out”の基本のイメージは外!

野球の影響か日本語では「アウト」と「セーフ」がセットでよく使われます。「アウト」は「だめ、ありえない」というような意味、「セーフ」は「OK、あり」のような意味ですよね。実はこれは完全に和製英語。忘れてしまいがちですが、英語での“Out”の基本の意味は「外」で、“Out”の反対語は英語では“In”です。

例)She is out.

彼女は外出中です。

“Go out”には2つ意味がある!

“Go out” は「外へ行く=外出する」という意味、ということは知っている人も多いでしょう。

例)I am going out for a walk.

散歩に行くところです。

We normally go out for a drink after work.

たいてい仕事の後には飲みに行きます。

もうひとつ、日常会話でよく使われる“Go out”の別の意味に「○○と付き合う」というものがあります。

例)I think Mary and Josef are going out!

メアリーとジョーゼフは付き合ってると思う!

“Out”を使ったイディオム、初級編

日常会話では、さまざまな動詞に“Out”を付けることで微妙なニュアンスを付け加えることができます。例えば“Find out”で「見つける」ですが、“Find” に“Out”を付け加えることで「(積極的に)見つけてくる」というようなニュアンスになります。

基本的には“Find”だけでも十分通じるのですが、同様に“Out”をくっつけても動詞とさほど意味が変わらないイディオムをいくつかご紹介します。

例)Find out 見つける

Speak out はっきり言う

Write out 書き出す

“Out”を使ったイディオム、中級編

動詞の後に“Out”を付け加えることで、意味が変わってくる動詞もあるので、こちらはぜひ覚えておきたいところ。

例)Watch out 気を付ける

Stand out 目立つ

Run out 不足する、使い切る

Get out! 出ていけ!

上級者を目指すなら知っておきたい表現

決して難しいボキャブラリーではないものの、学校では習わない“Out”の意外な使い方として以下の2つをご紹介します。大人同士の日常会話でよく使われ、特にテレビのトーク番組やインタビューなどでよく聞きます。

“Out of the blue” 突然に、青天の霹靂

“Out of the blue”は、「突然に、青天の霹靂」という様子を表します。

例)He decided to quit his job out of the blue.

彼は突然、仕事を辞めることに決めた。

“Out there” 世の中では

“Out there”には「屋外の」という文字通りの意味と「世の中、世間」という意味の2つがあります。

例)It’s very cold out there.

外はものすごく寒い。

You shouldn’t get upset, there are plenty of guys out there.

落ち込むことなんてないよ。男なんて世の中にいっぱいいるんだから。

Travelling when you are young is a good way to see what’s out there.

若いときに旅をするのは、世の中が知れていいことだよ。

アウトのように日本語でもよく使う英単語の場合、ついつい日本語での使い方に慣れすぎて、本来の英語の意味を忘れてしまいがちです。さほど難しいボキャブラリーなしでも、“Out”を会話で正しく使えると、ぐっと自然な英語に聞こえますよ!

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