わがまち回顧2020 西彼支局 「非接触型」事業予算化

町が開いたスマホの使い方教室=長与町役場

 新型コロナウイルス禍で西彼長与町が取り組む感染予防や経済対策として、人や物に直接触れない新しい生活様式に関連した事業の予算化が目立った。
 町図書館が12月1日に開始した電子図書館は24時間、パソコンやスマートフォンなどで電子書籍を読むことができる。25日現在、登録者は579人。著作権がある作品をはじめとするタイトルがそろい、延べ629回貸し出された。関係者は「開始1カ月弱で、いい出だし」と今後の利用増加に期待する。
 町内商工業者の経済対策として来年1~2月に実施するキャッシュレスポイント還元事業は、スマホ決済大手ペイペイ(東京)と契約。町内店舗などで決済時に利用すると、最大30%(上限1万円相当)のポイントが戻り、町民以外でも利用できる。
 ただ高齢者を中心にスマホなどを積極的に使っていない人もいて、不公平感を懸念する声もある。町はスマホの使い方を教える教室を開くなどして対応。事業者、消費者共にどのような恩恵を受けるのか注目される。
 主なニュースは▽長与町長選で吉田愼一氏が無投票3選▽時津東小校区に高齢者らの居場所「はこべらの里・茶屋」開設▽長与町の大型遊具スパイラルスライダーの再開断念▽長崎市北部商工会が琴海、外海などでLINE(ライン)ショップカード導入。


© 株式会社長崎新聞社