大みそかに東京・大田区総合体育館で行われるボクシングのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ、王者の井岡一翔(31=Ambition)に同級1位の田中恒成(25=畑中)が挑む一戦に、海外のブックメーカーたちは軒並み「田中有利」のオッズをつけた。
昨年6月に日本初の4階級制覇を達成し、今回が2度目の防衛戦となる一翔。元3階級王者で今年1月にWBOフライ級の王座を返上し、世界最速となる16戦目での4階級制覇がかかる田中が激突する試合は、近年の世界戦での日本人対決でも群を抜く注目度となっている。
勝敗予想も割れ、田中は18日に練習を公開した際に「色んな人が色んな予想をしていて面白い。予想が難しいから面白い試合になる」と話していた。
その一戦に海外のブックメーカーたちがつけたオッズは一翔の勝利が2・5倍前後だったのに対して田中が1・5倍前後。圧倒的な差とまではいかないものの、主要ブックメーカーは軒並み挑戦者が有利と予想した。
また「引き分け」オッズは15倍超。ブックメーカーたちは、KOよりも判定にもつれ込む可能性が高く、その場合も田中が有利と判断した。
「本質的なモノが違うと思っている」(一翔)「勝って世代交代したい」(田中)と激しく言い合ってきた両者。リング上でも激しく拳を交わしてほしいものだ。