原爆症認定訴訟で上告受理申し立て 長崎県内の女性、最高裁に

 長崎で被爆した県内の男女が国に原爆症認定を求めた訴訟で、控訴を棄却された2人のうち女性(83)について、原告側弁護士は28日、福岡高裁判決を不服として最高裁に上告受理を申し立てた。男性(79)は申し立てない意向。
 男性は皮膚がんを、女性は慢性肝炎を原爆放射線で発症したとして、原爆症の認定を求めていた。24日の高裁判決は、2人の疾患には放射線の影響が認められないなどとして、一審長崎地裁に続き訴えを退けていた。

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