監督解任は「メッシ獲得」布石だった パリSG新監督濃厚・ポッチェティーノ氏との深い関係

パリSGのOBでもあるポッチェティーノ氏(ロイター)

メッシ獲得の布石となりそうだ。フランス1部パリ・サンジェルマンは29日、トーマス・トゥヘル監督と契約解除したと発表した。かねてクラブとの確執が伝えられており、23日のストラスブール戦後に解任通告されたと報じられていたが、ようやく正式発表となった。

ドイツ1部ドルトムントなどを指揮したトゥヘル氏は2018年に監督に就任。昨季は欧州チャンピオンズリーグ準優勝をはじめ、国内3冠の獲得に貢献。今季は国内リーグで11勝2分け4敗の3位で首位リヨンと勝ち点差1につけていたが、まさかの解任にブラジル代表FWネイマール(28)やフランス代表FWキリアン・エムバペ((22)らが反発しているとの報道も出ており、クラブ内外に大きな波紋が広がっている。

その一方で、後任にはイングランド・プレミアリーグのトットナムを率いた名将マウリシオ・ポッチェティーノ氏(48)の就任が確実視される。現役時代にはパリSGでプレー経験もあるOBだが、注目すべきポイントはスペイン1部バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(33)がユース時代に所属した同国1部ニューウェルズでプレーしていたことだ。

スペイン紙「スポルト」は2人が同じクラブ出身であることを強調した上で「メッシが過去に(ポッチェティーノ氏を)バルセロナの監督に推薦したことがある」と報じたように、来夏にはバルセロナと契約満了でフリーとなるスーパースター獲得に向けた準備としてアルゼンチン出身でメッシが信頼する名将を招聘したとの見方が広がっている。

同紙は「PSGはメッシの加入を夢見ている。会長(アル・ナスル・ケラフィ氏)を中心に夏の受け入れ準備を進めている」と伝えていた。メッシ自身は態度を明確にしていないが、果たしてパリSGの野望は実現するのだろうか。

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