<レスリング>太田忍は無念のギブアップでMMAデビュー戦を飾れず! 倉本一真はKO勝ち、山本美憂は敗れる…RIZIN.26=写真追加

下からの関節技の名手、所英男相手にほろ苦いデビュー戦となった太田忍=写真提供・RIZIN

 総合格闘技(MMA)へ転向した2016年リオデジャネイロ・オリンピック銀メダリスト、太田忍(日体大卒~ALSOK=2020年9月に退社してフリー)は12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナで行われた「RIZIN.26」に参戦。所英男(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)とのバンタム(61kg)級ワンマッチ5分3ラウンドに挑んだが、2ラウンド2分24秒、腕ひしぎ逆十字固めで敗れ、デビュー戦は飾れなかった。

 太田は、レスリング選手らしくテークダウンを奪って上のポジションを取るが、所はレスリングにはない仰向けの体勢からの攻めで関節技を狙う。太田は腕を決められそうになると持ち上げてマットにたたきつけるか、離れて脱出を繰り返し、警戒を続けたが、第2ラウンド、所の粘りのある関節技狙いに右ひじ関節を極められ、タップ(ギブアップ)した。

 太田は試合後、所にMMAの寝技の指導をお願いしたところ、快諾を得たそうで、この黒星をばねに上を目指すことを誓った。

 同イベントの第2試合は、2018年にMMAに転向し、修斗のリングで7勝1敗の成績をマークしている倉本一真(山梨学院大卒~自衛隊OB=修斗GYM東京)がRIZINに初出場。中原太陽(佐山道場)と63kg級契約マッチで対戦し、リオデジャネイロ金メダリストで妻の登坂絵莉さんの前で、1ラウンド2分12秒、キックによるTKO勝ちをおさめた。

 第11試合では、世界選手権に3度優勝し、2016年からMMAのリングで闘っている山本美憂(KRAZY BEE)が、浜崎朱加(AACC)との女子スーパーアトム(49kg)級王座決定戦に出場。1ラウンド1分42秒、レッグシザースで敗れ、戴冠はならなかった。総合での成績は6勝5敗となった。

※下記写真提供=RIZIN


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