FAの田中が楽天復帰を検討か 現地メディアが伝える

「NJ.com」のランディ・ミラーによると、ヤンキースからフリーエージェントとなった田中将大はヤンキースと再契約できない場合、日本球界への復帰を検討する可能性があるようだ。田中に近い関係者の話としてミラーが伝えている。その関係者によると、田中は長年にわたって自身のキャリアを東北楽天ゴールデンイーグルスで終えることを計画しており、もし今オフ日本球界へ復帰するのであれば、その契約先は2007年から2013年まで7年間プレーした楽天ということになりそうだ。

匿名を希望しているその関係者は、田中がヤンキースとの再契約を希望しており、オファーの規模にかかわらず、2021年シーズンに優勝争いに加わる可能性がないチームとの契約は望んでいないという。さらに、田中がエンゼルスと契約する可能性が低いことにも言及した。

現在32歳の田中は2013年オフにポスティング制度を利用してメジャーリーグに挑戦し、7年1億5500万ドルでヤンキースと契約。メジャー1年目から6年連続で2ケタ勝利をマークし、今季は打球が頭部に直撃するアクシデントがあって出遅れたものの、10先発で3勝3敗、防御率3.56と例年通りの安定したピッチングを披露した。メジャー7年間の通算成績は78勝46敗、防御率3.74。5度出場したポストシーズンでは通算10先発で5勝4敗、防御率3.33を記録している。

ヤンキースとの最初の7年契約では年平均のサラリーが2200万ドルを超えていた田中だが、ミラーは田中がヤンキースと再契約する場合、「年平均1200万ドル前後の1年契約または2年契約になるだろう」と予想。今オフ、チャーリー・モートンが1年1500万ドル、ドリュー・スマイリーが1年1100万ドル、マイク・マイナーが2年1800万ドルの契約を手にしていることを考えると、妥当な金額と言えそうだ。

DJ・レメイヒューの去就が決まらず、なかなか身動きの取れない状況が続いているヤンキースだが、再契約を希望している田中について、どんな決断を下すのだろうか。

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