Rソックス 名手・ブラッドリーJr.との再契約交渉を継続中

レッドソックスはレイズから放出されたハンター・レンフローと1年契約を結んだが、チーフ・ベースボール・オフィサーのチェイム・ブルームはジャッキー・ブラッドリーJr.との再契約の可能性を閉ざしていないことを公言してきた。ブルームは日本時間12月31日に出演したラジオ番組で「オフシーズンを通してブラッドリーJr.と定期的に連絡を取り合っている」ことを改めて明言。2018年にゴールドグラブ賞を受賞した名手がレッドソックスに残留する可能性は残されているようだ。

レッドソックスは正中堅手のブラッドリーJr.がフリーエージェントとなってレンフローが加入。現時点では正右翼手のアレックス・ベルドゥーゴを中堅に移し、左翼アンドリュー・ベニンテンディ、中堅ベルドゥーゴ、右翼レンフローが基本布陣になると見られている。

しかし、レンフローは2017年からの3シーズンで85本塁打を放っているものの、昨季レイズで打率.156に終わったように、レギュラーをフルシーズン安心して任せられる選手ではない。メジャー通算で左腕をOPS.912(右腕は.717)を得意としていることからも、左打者のベニンテンディやベルドゥーゴとのプラトーン起用が適任であると言われている。レッドソックスが依然としてブラッドリーJr.との再契約を検討しているのはそのためだ。

ブラッドリーJr.のような高い守備力を持つ選手はメジャーでもそれほど多くなく、2017年以降のOAA(Outs Above Average:平均と比較してどれだけ多くのアウトを取ったかという守備指標)はメジャー8位となる+49を記録。これを上回るのはムーキー・ベッツ(ドジャース)やケビン・キアマイアー(レイズ)といった超一流の名手たちだけだ。

2020年シーズンに打率.283、7本塁打、OPS.814と打撃面で上々の活躍を見せたこともブラッドリーJr.の評価を高めている。プロ入りからレッドソックス一筋でプレーしてきた名手は、愛着のあるチームに留まることになるのだろうか。

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