サッカー天皇杯決勝(国立)が1日に行われ、J1川崎が1―0とJ1G大阪を下して初優勝を果たした。
川崎は前半から押し気味に試合を進めながらなかなかゴールを割れずにいたが、後半10分に赤丸急上昇中の俊英ストライカーが均衡を破った。
FWレアンドロ・ダミアン(31)が中央から出したスルーパスに、MF三笘薫(23)が絶妙のタイミングで抜け出し、相手のGK東口順昭(34)の動きを冷静に見極めながら右足でゴール左隅へと決めた。
三笘は今季のJ1で新人最多得点タイ記録となる13ゴールをマークして大ブレーク。今夏の東京五輪、さらにはA代表でも活躍が期待されている。天皇杯でも12月27日の準決勝のJ3秋田戦に続く決勝弾で、一発勝負のトーナメント戦での勝負強さも披露した。
なお、今季限りで引退するMF中村憲剛(40)は出場機会がなかった。
J1、天皇杯と今季2冠を制した川崎。その象徴は新世代のストライカーとなった。