マグロ368本、逸品求め入念チェック 三崎で初取引

三崎魚市場の新年初取引

 三浦市三崎の市低温卸売市場で4日朝、冷凍マグロの新年初取引が行われた。新型コロナウイルスの影響による消費低迷を乗り越えようと、仲買人が活発な取引を繰り広げた。

 最先端設備の市場には、遠洋で捕れたメバチマグロを中心に前年より99本多い368本がずらり。仲買人は先のとがった手かぎでしっぽの切断面を入念にチェックして、意中のマグロに入札していた。

 市場管理事務所によると、4日の取扱量は22.9トン、メバチの平均価格は1キロ当たり829円で、昨年より145円低かった。

 取引前の手締め式では、開設者の吉田英男市長が昨年の三崎漁港の取扱高(速報値)について、取扱量が全国15位の2万819トン(前年比2%増)、取扱額が同5位の192億4千万円(同5.9%減)だったことを報告。「厳しい状況だが、新年も引き続き魚市場を盛り上げてほしい」と協力を呼び掛けた。

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