迫力満点のハリウッド映画のアクションシーンを支えてきたスタントウーマンたちにスポットライトを当てたドキュメンタリー映画です。
この映画を見た感想は、とにかく一言!「メチャクチャかっこいい!!!!」。1975年に放映されたドラマ「空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン」や「チャーリーズ・エンジェル」のスタントを担当した大ベテランのジーニー・エッパーは、まだCGや特殊効果のなかった時代から体を張ってスタントをしていた経験を後輩に語ります。
思い出話とともに当時の映像も出てくるのですが、ガラスを突き破って落下するシーンは迫力満点。昔のスタントシーンの他にも様々な名シーンが出てくるのですが、「この映画って、CGじゃないの!?」と思っていたアクションが、まさか女の人たちが演じていたなんて! 「ヘリコプターからロープ一本で吊り下げられたけど、マジで最高な経験だったわ!」って、こちらが聞いていたらゾッとするようなアクションを楽しそうに話す彼女たちは見ていてもすごく爽快。難しくて派手なアクションを要求されればされるほど、モチベーションが上がり、それを普通な顔をしてこなせるために毎日トレーニングを積み重ねる彼女たちの姿はやっぱりメチャクチャかっこいい。女性なのにすごい!とかついつい考えてしまうけれど、ただただ「すごい!」と思うし、これからはアクション映画の見方が変わりそうな気がします。アクションシーンの向こう側にスタントパフォーマーの努力や度胸が見えて、きっとクレジットで名前が出たら検索しちゃうことでしょう。アカデミー賞にスタント部門を是非作ってもらいたいな! ★★★★★(森田真帆)
2021年1月8日から順次公開
監督:エイプリル・ライト
出演:ミシェル・ロドリゲス、エイミー・ジョンソン