【バレーボール】ミラノ・石川祐希が新型コロナから回復も味覚嗅覚の戻りは「半分くらい」

オンライン取材に応じた石川祐希(所属事務所提供)

新型コロナウイルス感染から回復したバレーボール男子日本代表のエースでイタリア・ミラノでプレーする石川祐希(25)が、自らの経験を踏まえ、感染防止対策徹底を訴えた。4日、オンライン取材に応じた石川は「怖いウイルスだと思っている。感染予防は最大級にしていたのに感染してしまった。この病気で命を落としている人やつらい思いをしている人がいる。かかるべきではないし、かかった後にも、感染防止対策はやるべきだと思っている」と表情を引き締めた。

イタリアでは現在、1万~2万人もの新規感染者が出ている。石川は先月7日に陽性が判明した。倦怠感、味覚嗅覚の異常に加え、最高で39度の熱が出た。症状が安定し、2度のPCR検査陰性を経て3日のベローナ戦に出場したが、今でも味覚嗅覚の戻りは「半分くらい」だという。

いつ回復するのかという不安を乗り越え、実戦に復帰。「久しぶりに試合ができてうれしかった」とさわやかに語った石川。今年の抱負を表す1文字に「希」を挙げ、「2020年は誰も予想していなかったし、つらい思いをしたと思うので、今年は希望があふれる年であってほしい」と話した。

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