史上初の黒人女性コーチが誕生 Rソックスのビアンカ・スミス

レッドソックスは日本時間1月5日、ビアンカ・スミスがマイナーリーグ・コーチに就任したことを発表した。プロ野球の長い歴史において、黒人女性がコーチを務めるのは史上初のことである。スミスがレッドソックスのコーチに就任することは先週の時点で地元紙「ボストン・グローブ」によって報じられていたが、レッドソックスが球団の公式Twitterで正式に発表。史上初の黒人女性コーチの誕生を祝福するとともに歓迎した。

スミスは日本時間1月5日に「MLBネットワーク」の番組内でインタビューを受け、「この機会をいただけたのは本当に素晴らしいことです」とコーチ就任を喜んだ。「まだ頭のなかを整理することができていません。実際にフィールド上でコーチとして働き始めるまで、実感することはないかもしれません」とスミス。「この野球というゲームに興味を持っている他の女性にも影響を与える素晴らしい機会だと思います。若い頃には考えもしなかったようなことです。自分の力を発揮するチャンスをいただけたことに本当に興奮しています」と意気込みを口にした。

キム・アングが今オフ、マーリンズで北米4大プロスポーツでは史上初となる女性GMに就任するなど、球界における女性の活躍の場はどんどん広がっている。現在29歳のスミスは、2018年からウィスコンシン州のキャロル大でアシスタントコーチ兼打撃コーディネーターを務めてきた。それ以前には、2013年から2017年までケース・ウエスタン・リザーブ大で野球運営ディレクターを務め、2018年にはダラス大でアシスタントコーチを務めたこともある。2012年に卒業したダートマス大ではソフトボールをプレーしていた。

また、スミスはレンジャーズとレッズの野球運営部門でインターンも経験している。レッドソックスのコーチとしての仕事をフロリダ州フォートマイヤーズにある球団の選手育成施設を拠点としてスタートさせ、主に野手を担当する予定となっているようだ。黒人女性コーチのパイオニアとして、スミスの活躍に期待したい。

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