交渉期限迫る菅野 交渉不成立で巨人残留の可能性も

読売ジャイアンツからポスティング制度を利用してメジャーリーグ移籍を目指している菅野智之のメジャーリーグ球団との交渉期限が日本時間1月8日午前7時に迫っている。メッツが争奪戦から撤退し、ジャイアンツ、レッドソックス、ブルージェイズの3球団に絞られたとの報道も出ているが、「ESPN」のジェフ・パッサンによると、菅野の希望を満たすオファーを提示しているチームはなく、菅野が巨人残留を選択する可能性もあるようだ。

パッサンは菅野が交渉期限までにメジャーリーグ球団との契約合意に至らず巨人に残留することについて「可能性が高まっている」と伝えている。巨人は菅野に4年契約をオファーしていることが報じられており、その4年契約には3つのオプトアウト(=契約を破棄する権利)が含まれているという。よって、菅野は巨人に残留した場合、1年ごとに好きなタイミングでメジャーリーグ移籍に再挑戦することが可能となる。

メジャーリーグ公式サイトは「菅野は(巨人残留を選択した場合)故障や成績の悪化によってメジャーリーグへ移籍するチャンスを失うリスクを負うことになるが、もう1年日本でプレーして好成績を残し、1年後に再び市場に出ることも可能だ」と伝えている。とはいえ、菅野は1年後のオフには32歳になっており、残されている時間は決して多くない。

パッサンによると、菅野の契約交渉が思うように進展していない理由は菅野の希望を満たすオファーが提示されていないことだという。菅野の希望条件は明らかになっていないが、メジャーリーグ公式サイトは「ジャイアンツ、レッドソックス、エンゼルス、ブルージェイズなど菅野に興味を持っていることが報じられているチームは、2021年シーズンに菅野を獲得するためにその希望条件を満たす必要があるだろう」と伝えている。

交渉期限まであと2日。日本球界を代表する右腕のメジャーリーグ移籍は無事に成立するのだろうか。

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