SNSで対馬へ誘客、販拡を 事業者向けセミナー始まる

SNSの利活用について講演する加藤社長=対馬市厳原町、市交流センター

 長崎県や対馬市などでつくる対馬おもてなし協議会は6日、「つしま企業力アップセミナー」を市内で開き、島内への観光誘客や地元産品の販売拡大に向けた会員制交流サイト(SNS)利活用について、地元の観光関連事業者が専門家から学んだ。
 同協議会は対馬の観光誘客を底上げしようと2019年に結成。今回、島内事業者の情報発信力を強化するためSNSの連続セミナーを企画し、2月中旬まで計11の無料講座を上対馬と下対馬の2会場で開催する。
 初回は、SNSコンサルタントのエシカル(東京)の加藤智絵社長が「SNS共通基礎編」と題し講演。大手各社のSNSの特徴を説明した上で、営業時間外でも自社アカウントに書き込まれたメッセージを通じ新規顧客と接点を持てることなどを紹介した。
 2会場のうち、下対馬会場(市交流センター)には宿泊や飲食などの4事業者が参加。質疑応答では「(クレームが)書き込まれるのが恐くてSNSを始めることができないでいる」との参加者からの声に対し、加藤社長は「クレーム対応は実際の接客と同じ。メッセージを受け取る側の視点も考えながら対応することが重要」と指摘した。

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