リンドーア獲得のメッツ 次なる補強はスプリンガーか

スティーブ・コーエンが新オーナーに就任したメッツは今オフ、マーカス・ストローマンがクオリファイング・オファー(1年1890万ドル)を受諾して残留し、ジェームス・マッキャンと4年4000万ドル、トレバー・メイと2年1550万ドルで契約。さらに、日本時間1月8日にはインディアンスとのトレードでフランシスコ・リンドーアとカルロス・カラスコを獲得した。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、メッツはジョージ・スプリンガー獲得を選択肢から排除していないという。

リンドーアとカラスコの加入により、今季のメッツの年俸総額には3000万ドル以上が加算されることになるが、ヘイマンは「2人の高額年俸選手を獲得したあともメッツはスプリンガー獲得を選択肢から排除していない。スプリンガーには勝負強さ、クラブハウスでの存在感、センターを守れるという3つの魅力があり、メッツとブルージェイズの2球団が獲得レースの本命とみられている」と伝えている。また、メッツが今季終了後にフリーエージェントとなるリンドーアとの契約延長を目指す可能性もある。

一方、「SNY」のアンディ・マルティノは「もちろん予算には限界がある。メッツがスプリンガーを獲得するためにはトレードで(高額年俸選手を放出して)年俸総額を削減する必要がある」と指摘。中堅手の補強を目指すメッツはスプリンガーだけでなく、ジャッキー・ブラッドリーJr.とも交渉を行っていることが報じられており、大型契約が必要なスプリンガーを回避してターゲットをブラッドリーJr.に変更することになるかもしれない。

ただし、サンディ・アルダーソン球団社長は「ぜいたく税のライン(=年俸総額2億1000万ドル)を超えていけないとは考えていない」と発言している。ワールドシリーズ制覇を狙えるチームを作るうえで必要な戦力であれば、ぜいたく税のラインを超えて獲得してもいいと考えているようだ。

© MLB Advanced Media, LP.