〝ステーキ会食〟二階幹事長が所属議員に会合自粛要請 逆効果危惧する声も

二階幹事長

自民党の二階俊博幹事長(81)が8日、新型コロナウイル対応の特別措置法に基づく、緊急事態宣言の発令を受けて、衆参所属議員に飲食を伴う会合の参加を控える文書を出した。

二階氏が所属議員に宛てた文書では、経路不明とされる新型コロナ感染原因のほとんどが、飲食によるものと専門家が指摘したとして「まずもって飲食による感染リスクを抑え込んでいくことが感染収束に不可欠です」と強い自粛を求めている。

特に20時以降の飲食を伴う会合への参加については「控えるように」として、不要不急の外出を徹底し、新型コロナ感染拡大の対応に協力を要請した。

二階氏といえば、昨年12月14日に都内の高級ステージハウスで、菅義偉首相(72)を始め、芸能人やスポーツ界のVIPら8人で会食したことを受け、ネット上で批判されたことに「意見交換の場だった」と反論して物議をかもした。

緊急事態宣言下の会食を巡っては、衆参両院で国会議員の会食の在り方のルール作りが持ち上がったが、自民党の衆院議員を中心に「自覚を持って対応すればいい」と反発が相次ぎ、見送られたばかりだ。

党内は二階氏の文書をどう受け止めたか。

自民党議員は「すでにネット上で二階氏に対し『自分のことは棚に上げて…』と批判の書き込みがされています。選挙イヤーの今年、党のイメージを悪くする逆効果につながる危険があるのではないかと、心配しています」と不安を語った。

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