長崎県内大雪 交通乱れ 事故相次ぐ

雪が舞う朝の通勤時、電車やバスが行き交う市街地=8日午前7時14分、長崎市大黒町

 長崎県内に広く大雪警報が発表された8日、五島市など各地で雪景色が広がった。積雪や路面凍結により各地で交通機関が運休し、スリップ事故が多発。臨時休校や商業施設の営業時間短縮などが相次ぎ、市民生活にも影響した。
 西九州自動車道の武雄南インターチェンジ(IC)-佐々IC間(午後9時半現在)や、長崎バイパスが通行止めになるなど、各地で交通規制が実施された。交通機関も大きく乱れ、長崎バスは午前7時半ごろから正午ごろまで全線で運行見合わせ。県営バスも長崎地区で午前中、約4時間にわたり運行を取りやめた。
 スリップ事故も各地で発生。平戸市や西海市では事故に伴い国道で通行止めや渋滞が生じた。県警交通指導課によると、午前0時から正午までに雪による事故を109件確認。同課は「道路の凍結が続くので、不要不急の外出を控えてほしい」と呼び掛けている。
 空の便にも影響があり、長崎空港発着のうち28便が欠航した。
 県教委によると、県内では公立小中学校67校が臨時休校。70校が登下校の時間を変更した。長崎市のみらい長崎ココウォークが閉店を午後4時に前倒しするなど、複数の大型商業施設が営業時間を短縮。長崎市の観光名所、グラバー園は午前中休園した。


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