長崎県内で雪 欠航相次ぐ あすにかけ寒気強まる恐れ

雪が舞う市街地=7日午前11時19分、長崎市川口町付近

 九州北部上空に強い寒気が流れ込んだ影響で、県内は7日、雪に見舞われ、海と空の便は欠航が相次いだ。長崎地方気象台は9日にかけて平地でも大雪となる見込みだとし、引き続き警戒を呼び掛けている。
 同気象台によると、7日午前10時時点で積雪(速報値)は雲仙岳2センチ、五島市三井楽1センチを観測。最大瞬間風速は対馬市鰐浦で26.1メートルだった。
 交通も乱れ、海の便では、本土と五島を結ぶ九州商船がフェリーやジェットフォイルなどのほとんどの便を欠航。空の便は長崎空港発着の24便が運航を取りやめた。

 同気象台によると、県内は8日夜遅くから9日午前中にかけて、特に寒気が強まる見込み。9日午後6時までに予想される24時間降雪量は、いずれも多い所で▽南部・北部の山地20~40センチ▽南部・北部の平地10~20センチ▽五島10~20センチ▽壱岐・対馬5~10センチ-。風雪で前が見えにくくなったり、降雪や凍結の影響で交通に支障が出たりする恐れがあるとして、引き続き注意を促している。
 8日に予定されていた西海市の消防出初め式は中止となった。オリエンタルエアブリッジ(ORC)は長崎空港を発着する8便の欠航を決めている。

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