ソフトバンク・工藤監督ベタぼれのドラ3・牧原巧汰 柳田ら主力に〝刀狩り〟予告!

バットにこだわりを持つソフトバンク・牧原巧

ソフトバンクのドラフト3位新人・牧原巧汰捕手(18=日大藤沢)が、バットで道を切り開く第一歩として〝刀狩り〟を予告している。

打撃が売りでドラフト前に映像を見た工藤監督が「西武の森君みたい。非情にバットコントロールがいい」と惚れ込んだ逸材。中学からプロを意識して木製バットを振り込んできた。18歳ながら「自分の練習で自分のスイングを作る。『自分』というものを作ることが大切」と考え方もどこか達観している。

道具にも強いこだわりがあり、現在は用具メーカーに希望を伝えて作ってもらった880グラム、センチの細いバットを使用。だが「今のが一番合っているかは分からない。他の人のバットを参考にして自分のバットを作っていきたい」と語り、鷹戦士のバット集めに「すごく興味があります」と目を輝かせる。狙いを定めている〝刀〟は「自分と似たスタイルなので柳田さん、中村晃さん、長谷川さん(のバット)」。今後お近づきの際には拝借したい考えだ。

2年前の春季キャンプでは、藤本二軍監督がバットにこだわりの少なかった野村を引き連れて柳田、上林ら10選手の元を尋ねて〝刀狩り〟をアシストしたこともあった。「いい打者はいいバットを使う。誰かと一緒ではなく、オリジナルのものを。いろいろ試して、自分のバットを作るのも成功の近道」(藤本二軍監督)という神髄を、牧原巧は既に心得ているようだ。

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