上沼恵美子「M―1の審査員やりたくない」「紳助さんみたいに引退すればよかった」

上沼恵美子

タレントの上沼恵美子(65)が10日、読売テレビ「上沼・高田のクギズケ!」に出演。「M―1グランプリ」への本音を語った。

上沼はこれまで計9回審査員を務めているが「大体M―1の審査員というのはやりたくないです」ときっぱり。「芸人さんはものすごいファンの方々を持ってて、一生懸命向かって(M―1)グランプリを目指しているのに、私はお笑い(漫才)なんて5年ぐらいしかやってないんでね」「ほんとは嫌なんです。偉い人間でもなんでもないし、お笑い分からへんし。ちょっとなんか言うと『ああ言うた』『こう言うた』って、ネット社会になってからすごいいや。ネット社会になる前に(島田)紳助さんみたいに引退すればよかった。合わないのよついていけないのよ」とつのる思いを一気に吐き出した。

さらに「去年で審査員は一掃されたほうがいいと思います。一回、若い人が審査された方がいい」と提案。「FUJIWARA」の藤原敏史が「審査員を審査するみたいになってる」と指摘すると「叩かれに行ってるわけです。そりゃもうしんどいです。10年前なら『なんやねん!』っていうのはあったけど、この年になったらね。しんどいです。もうかなわん」とこぼした。

審査員を引き受けた理由の一つとして、多趣味の夫がつぎつぎ趣味を辞めるのを見て「趣味に責任はない。責任がないと人間の目は輝かない」「仕事に勝る趣味はない」と感じたことを挙げた上沼。

「だから目立つような仕事は絶対したくない、もう。目立つ仕事はいや。コソコソっとやってたいねん」と本音を語りながらも「言っておきますが冗談半分なんかでやっておりません。受けた限りは真剣。M―1においては一番面白い人を最後に入れてます。これだけは信念です。『こないしといたほうがウケがええんちゃうか』『ネットで騒がれへんのちゃうか』そんなひとっつも怖くございません! 真摯に受け止めてやってきたつもりなので、どの仕事も。その辺は理解していただきたいんです」と鋭い目つきで訴えた。

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