晴れ着にマスク、規模縮小、記念撮影中止… 神奈川・県西地域で成人式

感染予防対策を徹底して開催された成人式=南足柄市文化会館

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、神奈川県の県西地域などで10日、成人式が開かれた。式典会場ではマスク着用や会食の自粛など感染防止策を徹底して新成人を祝福。規模の縮小やオンライン開催に変更する自治体もあった。

 南足柄市は新成人約300人が出席し、市文化会館(同市関本)で式典を開催。参加者のマスクや検温、手指消毒を徹底し、来賓を減らしたりアトラクションや記念撮影を中止したりして感染を防いだ。式典後の会食自粛も呼び掛けた。

 加藤修平市長は祝辞で、「コロナ禍の経験は、今後の人生の大きな糧になる。我慢や協力、感謝や人を差別しない心など多くの学びをしている」とあいさつ。

 新成人を代表して登壇した大学生=同市=は「感謝の気持ちを忘れず、人生を前向きに挑戦していく」と抱負を語った。式典後は「みんなの協力のおかげでいい思い出になり、本当によかった」と笑顔。将来は生まれ育った同市職員を目指すといい、「自分をしっかり持ち、さまざまな人から頼られるような大人になりたい」と決意を新たにした。

 このほか、中井、松田、湯河原町も会食自粛を呼び掛けて開催。山北町は当初予定していた恩師紹介やスライドショーなどを見送り、開成町は記念写真の撮影を中止して開催した。

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