スケボー専用施設も設置 大和で多目的公園オープン

市内公園で初めて整備されたスケートボード施設=大和市上草柳

 大和市が上草柳最終処分場跡地(同市上草柳)で整備を進めていた多目的公園「ふれあいの森・スカイ広場」が今月、オープンした。市内で初めて、東京五輪で新採用されるスケートボードを楽しめる専用施設が設置された。

 市によると、スカイ広場は米軍厚木基地の北側に位置しているため、周囲に上空を覆う樹木や建物がなく、丹沢山地が一望できるなど開放感もあって命名した。敷地面積は約1ヘクタールで、2019年12月着工、20年12月末に完成した。事業費は約1億3200万円。

 目玉施設は一角に整備された広さ約880平方メートルのスケートパーク。両側に傾斜をつけて往復する「ランプ」や、手すりのような形状の「レール」など七つの専用遊具を配置。子どもや初心者向けエリアもある。使用は無料で、けが防止にヘルメットやプロテクターの着用を呼び掛けている。

 このほか、モトクロス用自転車で利用する起伏を設けたBMXエリアや、自転車練習用の50メートル周回コースを整備。3対3ができる半面のバスケットコート2面も設けた。

 スケートボード施設の整備は地元の要望が実現した。5日のオープンに訪れた座間市の高校1年の生徒(16)は「県央地域では、無料で利用できる公園専用施設がなかったので待ち望んでいた。コロナ禍で気軽に楽しめるスケボーの愛好者は増えている」と話した。

 市みどり公園課は「夏までには植栽したクローバーが一面に育つ。市民の新たな憩いの場になるので出掛けてほしい」と呼び掛けている。

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