ヤンキースの消極姿勢に落胆のレメイヒュー 他球団移籍も視野に

「ヤフースポーツ」のティム・ブラウンによると、ヤンキースからフリーエージェントとなったDJ・レメイヒューは依然としてヤンキース残留を希望しているものの、ヤンキースの動きがスローペースであることに落胆し、代理人に対して他球団との交渉を行うように指示を出したようだ。過去2年間ヤンキースで最も活躍した選手であるレメイヒューは、ヤンキース残留を希望しつつも、今季から他球団のユニフォームを着てプレーすることになるかもしれない。

ブラウンは「レメイヒューはジョシュ・ドナルドソンがツインズと結んだ4年9200万ドル以上、少なくともJ・D・マルティネスがレッドソックスと結んだ5年1億1000万ドルに匹敵する契約を求めているようだ。レメイヒューが残留を希望しているヤンキースはその希望を満たす条件をオファーしていない」と伝えている。

ヤンキースはレメイヒューとの再契約に失敗した場合にフランシスコ・リンドーアをトレードで獲得することを検討していたようだが、リンドーアはメッツへのトレードが決定。しかし、ヤンキースがレメイヒューとの再契約を急ぐ様子はみられない。レメイヒューはヤンキースのそうした消極的な姿勢に落胆しており、早ければ今週中にもリモートで他球団との交渉を行う予定となっているようだ。

レメイヒューは「フリーエージェントの交渉期間が始まった当初に興味を示していたチームとも連絡を取ってほしい」と代理人に伝えているとみられ、ブルージェイズ、ドジャース、メッツのほか、ブレーブス、カージナルス、レッドソックス、さらにはアストロズやナショナルズも再びレメイヒュー争奪戦に加わる可能性があるという。ただし、レメイヒューの希望を満たす条件をオファーできるチームはそれほど多くないだろう。

もちろん、これはレメイヒュー側がヤンキースを急がせるために仕掛けた動きという可能性もある。とはいえ、レメイヒューが再契約に向けて積極的に動こうとしないヤンキースに対して飽き飽きし始めていることだけは間違いなさそうだ。

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