広島・大瀬良 打倒・菅野に燃える「特別な人。投げ合う時は他の選手と違った思いがある」

自主トレを公開した広島・大瀬良

広島・大瀬良大地投手(29)が11日、廿日市市内の大野練習場で自主トレを公開した。

後輩の山口とともにキャッチボールやダッシュ、ノックなどで汗を流した。昨年9月に手術した右ヒジの回復は順調で「いろんな方の支えがあって100%の強度に近い形で投げることができている。飛ばし過ぎず、しっかりと一歩一歩進めていきたい」と語った。

今季に懸ける思いの裏にあるのは巨人・菅野智之投手(31)の存在だ。ポスティングによるメジャー挑戦を目指していたG投のエースは残留を決断。昨季は大瀬良自身の負傷離脱によって直接対決はなかったが、チームは1勝2敗と辛酸をなめただけに「あれだけの投手なので、メジャーでどれだけ通用するのか野球をやっている身として興味はあったが、残留ということで、また気が引き締まった。何とか菅野さんがいる巨人を打ち破れるように、頑張っていきたい」と腕をぶす。

尊敬するからこその〝打倒・菅野〟だ。大学日本代表でチームメートになって以来、大瀬良が刺激を受け続けている存在で「やっぱり特別な人。投げ合う時は他の選手と違った思いがある。すごい高い壁ですごい人ですけど、そこに打ち勝っていかないとチームとしても優勝はない。なんとか投げ勝っていきたい」と直接対決での勝利を誓っている。

佐々岡監督から投手主将に指名され「みんなで一致団結して、束になっていけば絶対に優勝できるチームだと思う。みんなで力を合わせて頑張っていきたい」と意気込む大瀬良。今季は打倒・菅野を果たし、完全復活のシーズンにするつもりだ。

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