推しは乃木坂46生田絵梨花 楽天ドラ4内間の“紫&トンボ”グラブの意味は?

新人合同自主トレでキャッチボールを行う内間拓馬【写真:宮脇広久】

紫は大好きなアイドルグループ「乃木坂46」のキーカラー

即戦力として期待される楽天ドラフト4位の内間拓馬投手(亜大)。沖縄出身で、あっけらかんとした物言い、ややずんぐりとした体形が独特な最速150キロ右腕はプロ入りを機にグラブを新調した。人目を引きつける鮮やかな紫色。そこには様々なこだわりが込められている。

新人合同自主トレでは、初日の10日に行われた「シャトルラン」で新人7人中最下位。「昨年12月は体重を増やすためにウエートトレーニングばかりやっていた。これからはもう少し走る力もつけないといけないと思いました」と頭をかいていた。

身長179センチで、体重はこの1か月間で3キロ増やし90キロとなった。ややずんぐりしているようにも見えるが、「3時間に1度、吸収のいいプロテインを飲んで増量しましたが、体脂肪率18%は全く変わっていません」。効果的なパワーアップを実感している。

その内間は、まぶしいほど鮮やかな紫色のグラブでも目立っている。大学時代には規定で使用できない色だったが、昨年末に晴れて新調。大好きなアイドルグループ「乃木坂46」のキーカラーで、推しは生田絵梨花さん。「何事も、他人とかぶりたくないという気持ちがあります」と言う独自性狙いの色でもある。

ウェブ部分の刺繍はツインズ前田健太に憧れて復刻

全体の色だけではない。ウェブ(親指と人さし指の間にある網の部分)は、トンボをイメージしたデザインになっている。米大リーグ・ツインズの前田健太投手が広島時代の2012年から2014年まで使用していたデザインで、内間はメーカーに頼んでわざわざ復刻してもらったのだという。

前田はその3年間全てで2桁勝利を挙げ、最優秀防御率のタイトルを2度獲得。内間は中学2年から高校1年にかけて、その雄姿に憧れた。トンボは内間が「縁起のいい虫」と説明する通り、前にしか進まない不退転の動きから「勝ち虫」と呼ばれ、戦国武将の前田利家が兜の前立てにトンボの装飾をあしらっていたこともよく知られている。

今年の楽天の新人は、ドラフト1位の最速155キロ左腕・早川(早大)をはじめ、2位の高田(法大)、3位の藤井(ENEOS)と大学・社会人出身の即戦力タイプがズラリ。その中で内間は「自分のストロングポイントは、肩や肘をケガしたことがない所。先発なら少しでも長いイニング、中継ぎであれば1試合でも多く投げたい」と、頑丈さと使い勝手の良さをアピールしていく。

【写真】乃木坂46カラー×マエケンウェブ 楽天ドラ4内間が使用するグラブの写真

乃木坂46カラー×マエケンウェブ 楽天ドラ4内間が使用するグラブの写真【写真提供:楽天野球団】 signature

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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