後ろ向きに歩き続ける謎の男 伊藤沙莉「説明がつかない。言葉にならない」 「コントラ」ティザー予告公開

日本で活動するインド出身のアンシュル・チョウハンが監督を務める映画「コントラ KONTORA」(3月20日劇場公開)のティザー予告編が公開された。公開されたティザー予告編では、高校生のソラ、後ろ向きで歩き続ける謎の男などの映像のほか、流し台で飛び跳ねる魚のショット、自転車が人に衝突するショット、ガケの上で銃を撃つ人物のショットといった、インパクトのある映像がモノクロで捉えられている。

あわせて、著名人による鑑賞コメントも公開された。俳優の伊藤沙莉は「説明がつかない。言葉にならない」とコメントし、ティザー予告でも使用されている。映画監督の行定勲は「息苦しさを緩和する幻惑する音楽に誘われる予測不能な物語」と本作を表現している。

「コントラ KONTORA」は、祖父の残した日記によって宝の存在を知り、後ろ向きに歩く男と出会う高校生のソラたちの姿をモノクロで描いた作品。アニメーターの経歴を持つインド出身のアンシュル・チョウハンが監督を務めた日本映画で、エストニアのタリン・ブラックナイト映画祭でグランプリと最優秀音楽賞を受賞したほか、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭では国内長編コンペティション部門 優秀作品賞を受賞するなど、多くの映画祭で高い評価を得ている。

■コメント

説明がつかない。言葉にならない。
\---伊藤沙莉さん(俳優)

「幾重にも折り重なった素晴らしい物語構成」と「真の映画体験」と。
\---マイク・ニューウェルさん(映画監督)

息苦しさを緩和する幻惑する音楽に誘われる予測不能な物語。
\---行定勲さん(映画監督)

なんと壮大で挑戦的な作品だろう。
\---暉峻創三さん(大阪アジアン映画祭プログラミングディレクター/映画評論家)

『コントラ』は今年日本映画のベスト10は間違いない!
パワフルで感動的で考えさせられる映画。
\---アダム・トレルさん(米映画配給会社代表)

映画なのに、演劇のようで。その戯曲は、崇高なダンスのようで、
古典と現代劇をうまく交差させていた。
\---杉本学子さん(スタイリスト)

どこにでもありそうな日本の田舎の情景が、
別世界のように見えてくる。にもかかわらず、
自分の中の何かとコネクトしている感覚がじわりと残る。
\---近森基さん(アーティスト/デザイナー)

変わらず日常にある日本的な鬱屈と重さ、
そこに切り込む奇妙で唯一無二な世界観に魅了された。
\---吉泉聡さん(デザイナー)

家族関係から戦争や日本の体制まで描かれた今作は狂気的でもあり、
美しい物語だった。
\---嶌村吉祥丸さん(アーティスト)

冷たくて暖かい、暗くて明るい、夜明けの晩のような世界。
止まない憂いは、少女を大人にする。
\---Naomiさん(ミュージシャン)

”美しい”田園風景とコントラストを描くように、過去や負の感情と上手く向き合えない我々の不器用さと残酷さが暴かれていく気がします。アンシュルの羨望でも投影でもない、日本への静かな目線を僕らは受け止めないといけないと思う。
\---池貝峻さん(ミュージシャン)

コントラ KONTORA
2021年3月20日(土)K's cinemaほか全国順次公開
配給:リアリーライクフィルムズ + Cinemaangel
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