【初場所】カド番・正代に土! 苦手の大栄翔に「自分の圧力が伝わらなかった」

大栄翔(手前)に突き出された正代

大相撲初場所3日目(12日、東京・両国国技館)、カド番の大関正代(29=時津風)は幕内大栄翔(27=追手風)に突き出しで敗れ、初黒星を喫して2勝1敗となった。

過去4勝6敗とやや分が悪い相手に立ち合いこそ互角の当たりだったが、威力十分の突き押しで上体を起こされると、苦しまぎれの引きで墓穴。初日、2日目と大関を破ってきた相手の勢いに屈し、土俵を割った。

「相手の得意な角度というか、そういう体勢になってしまい、自分の圧力が相手に伝わらなかった。出足は悪くないが、体をぶつけられていないのが気になるところ」と振り返った。

先場所は新大関として臨んだが、左足首を痛めて途中休場。いきなりカド番を経験する立場になった。とはいえ、場所前は稽古もできており「痛みは出ていないし、ケガの影響はない」。それだけに相撲内容に改善の余地はあると感じている。

「受ける相撲が減っていけばいい。とにかく、今日みたいな一方的な相撲をなくしていきたい」と前を向いた。

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