F1プレシーズンテストは3月中旬にバーレーンで実施。開催地未定の第3戦はポルトガルGPか

 2021年F1開幕延期に伴い、プレシーズンテストの場所と日程も変更される見通しとなった。3日間のテストは、開幕戦が開催されるバーレーン・インターナショナル・サーキットで、3月中旬に実施される。

 開幕戦は当初オーストラリアで3月21日に開催される予定だったが、新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響で11月21日に延期された。これにより、3月28日のバーレーンGPが開幕戦を務める。

 2021年のプレシーズンテストは、当初は3月2日から4日にスペイン・バルセロナのカタロニアサーキットで実施する予定が組まれていた。しかし、F1カレンダー変更により、コストやロジスティクス面などを考慮した結果、テストの会場をバーレーンに移すことにF1、FIA、チームが合意したといわれている。日程は暫定的に、開幕戦2週間前の3月12日から14日とされている。

 バーレーンGPの1週間前にテストを行うという案もあったが、2021年にパワーユニット(PU/エンジン)をルノーからメルセデスに変更するマクラーレンが、新パッケージ調整の期間を確保するため、その案に反対したと伝えられている。

 1月12日に発表されたF1カレンダーでは、第2戦として新たにイタリア・イモラ戦が組み込まれた。イモラは2020年に大幅変更されたカレンダーのなかでエミリア・ロマーニャGPを急遽開催したサーキットだ。

 5月2日の第3戦の開催地は明らかにされていないが、2020年に中止となったグランプリの代替として加えられたアルガルベでのポルトガルGPが組み込まれるものと考えられている。

2020年F1第12戦ポルトガルGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

 F1会長兼CEOのステファノ・ドメニカリは、2021年のレース開催数は23戦で変更の予定はないと述べている。そのため、開催保留となった中国GPは、最新版カレンダーに掲載されたグランプリから中止されるものが出てこない限りは、実施できないということになる。また、シーズン後半は超過密スケジュールであり、新たなグランプリを開催する余地はない。

 オーストラリアGPを第21戦11月21日に組み込むために、第20戦ブラジルGPは当初の予定より1週間早められ、第22戦サウジアラビアと最終戦第23戦アブダビGPはそれぞれ1週間遅れに変更され、シーズン閉幕は12月12日となった。また、この変更で、シーズン後半には3連戦が3回連続することになる。

 ただし、パンデミックの状況によって、今後開催を断念せざるを得ないグランプリも出てくるものと予想され、さらなる日程変更が行われる可能性は十分ある。

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