小川直也氏 ライバル・ハハレイシビリさんを悼む「オレの人生を変えた人だった」

バルセロナ五輪決勝で戦ったハハレイシビリさんと小川氏

1992年バルセロナ五輪柔道男子95キロ超級金メダリストのダビド・ハハレイシビリさんが49歳で死去したことを受け、同五輪決勝で対戦した〝元暴走王〟小川直也氏(52)が本紙の取材に応じ、ライバルを追悼した。

小川氏は「49歳とは早いよね。去年から体調が悪いとは聞いていたし、当時頑張っていたメンバーで(闘病に)協力するという話が来ていたばかりなのに…。残念です」と話した。

バルセロナ五輪では小川氏が優勝候補筆頭だったが、決勝でハハレイシビリさんに技あり2つを奪われて合わせ技で一本負けした。小川氏は「彼との対戦成績は2勝1敗。唯一、負けたのが五輪の決勝だったんだよね。自分の中では意識が変わった試合。考えることが多く、プロの道へ進むターニングポイントの一つだった」と振り返る。

その後、ハハレイシビリさんもプロ格闘技の世界に転身することになり「なんだかんだと、オレを挑発してきたけどね」と小川氏は苦笑いする。最後に「ある意味、オレの人生を変えた人だった。オレより若いのに、本当に残念。ご冥福をお祈りします」と語り、宿敵をしのんだ。

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