鷹は「1」「3」、巨人は「7」…埋まっているのは2チーム 12球団「1桁背番号」事情

中日の根尾昂(左)とソフトバンク・柳田悠岐【写真:荒川祐史】

中日は古巣復帰の福留が「9」背負い空き番はなしに

2021年の球春到来まで1か月を切り、NPB12球団の陣容も固まりつつある。戦力整理や補強に伴い、新たな背番号をになることになった選手も。阪神の正捕手・梅野隆太郎が今季から「2」を背負うなど、1桁番号は期待の表れでもある。ここでは、各球団での1桁空き番号を見てみる。

【セ・リーグ】
○巨人「7」
王貞治の「1」、長嶋茂雄の「3」、黒沢俊夫の「4」が永久欠番。長野久義が2018年オフに広島に移籍して以降は「7」が2年連続で空いている。今オフは背番号の大シャッフルが行われたが、いまだ担う選手が決まっていない。

○阪神「1」「6」
鳥谷敬が19年限りで退団し、20年は「1」が空き番に。前監督の金本知憲が背負った「6」についても、ふさわしい選手が現れるまでは空き番になる方針だ。金本以前にも和田豊、藤田平、小山正明、田宮謙次郎ら実績のある選手がつけた由緒ある番号でもある。

○中日 なし
20年限りで「9」を背負っていた石川駿が戦力外通告を受けて現役を引退したが、代わって14年ぶりに古巣復帰を果たした福留孝介が担うことに。「2」は石川昂弥、「7」は根尾昂と次代を担う若手もつけている。

○DeNA「3」
今オフに国内FA権を行使して巨人に移籍した梶谷隆幸の「3」が空き番に。昨季首位打者に輝いた佐野恵太は「7」に変更。ドラフト2位ルーキーの牧秀悟には、昨季までロペスが背負った「2」が与えられた。

○広島「4」「9」
小窪哲也が20年限りで退団したことで「4」が空いた。「9」は18年まで丸佳浩が背負い、それ以前にも三村敏之や長内孝、緒方孝市がつけた。そのほか、新助っ人のクロンは「10」を背負うことになった。

○ヤクルト「4」
20年にソフトバンクに移籍したバレンティン が背負った「4」が空き番の状況。昨季まで空いていた「7」は、内川聖一が担うことになった。

ソフトバンクは退団した内川の「1」や「3」、西武は「8」

【パ・リーグ】
○ソフトバンク「1」「3」
19年から松田宣浩が「5」に復帰したことで「3」が空き番となっている。また、20年限りで退団した内川が背負った「1」も空いた。内川以前には秋山幸二や柴原洋ら球団の主力がつけてきた。

○ロッテ「9」
19年限りで引退した福浦和也が98年から22年間つけてきた「9」は準永久欠番に。20年シーズンは空き番となり、ミスターロッテの後継者にふさわしい人材が現れるまでは欠番となり続けそうだ。

○西武「0」
20年シーズンから金子侑司が「7」に変更。それに伴って20年シーズンは「8」が空き番だったが、今季からドラフト1位ルーキーの渡部健人が背負うことに。一方、昨季限りで現役を引退した水口大地が背負った「0」が現時点では空いている。

○楽天 なし
20年に加入して「9」を背負ったロメロがわずか1年でオリックスに“出戻り”したが、今季から新助っ人のディクソンが担うことに。そのほかの1桁背番号も埋まっており、パ・リーグで唯一の空き番なしとなっている。

○日本ハム「0」
19年から谷口雄也が「4」、大田泰示が「5」となり、20年からは王柏融が「3」に変更されたため、1桁の空き番号は「0」のみ。ただ、日本ハムは「0」と「00」を使用しないとしているため、現状で1桁の空き番号はないことになる。

○オリックス「7」
「7」は糸井嘉男が16年までつけ、阪神移籍後から空き番号に。阪急時代に福本豊がつけた由緒ある番号であることから、ふさわしい選手が現れるまでは空位となる模様。(Full-Count編集部)

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