セオ・エプスタインがメジャーリーグ機構のコンサルタントに就任

カブスの編成本部長を退任したばかりのセオ・エプスタインだが、球界における新たなチャプターが早くもスタートした。ロブ・マンフレッド・コミッショナーは日本時間1月15日、エプスタインがメジャーリーグ機構のコンサルタントに就任したことを発表。エプスタインはフィールド上の問題を主に担当し、様々なルール変更が試合にどんな影響を与えるかを分析する役割を担うようだ。コミッショナー事務局や各球団のデータ分析の専門家とも協力しながら仕事を行う予定となっている。

マンフレッドはエプスタインについて「セオは我々のスポーツにおいて最も成功し、最も思慮深い人物の1人である」と述べ、「次世代のファンのために野球という世界最高のゲームをより良いものにしていけるよう、我々の継続的な努力を補完し、彼の洞察力を提供してほしいという我々の招待を彼が受け入れてくれたことに感謝している」とエプスタインがメジャーリーグ機構に加わることを歓迎した。

エプスタインはカブスとの契約を1年残して編成本部長を退任。自身の将来について「球界のために自分にできる限りのことをしたい」と話していたが、レッドソックス時代の第1章、カブス時代の第2章に続く第3章は予想以上に早くスタートすることになった。ひょっとすると、これが将来のコミッショナー就任に向けての第一歩となるかもしれない。

エプスタインは「メジャーリーグ機構と競争委員会が現場の質を向上させるために行っている努力を支援できるのは名誉なことであり、マンフレッド・コミッショナーが重要な会話に加わるよう依頼してくれたことに感謝している」とのコメントを発表。「私のような球団幹部は個人やチームのパフォーマンスを最適化するためにアナリティクスなどを駆使してきたが、知らず知らずのうちに野球の娯楽性に悪影響を与えてきた。ファンが望むものを提供するための方法を見つける必要がある」とも述べており、データに基づく効率性一辺倒になりつつあった球界をどのように変化させていくか非常に楽しみだ。

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