長崎市寺町の晧台(こうたい)寺幼稚園(森紀子園長、41人)で15日、築約70年の園舎が取り壊されるのを前に、園児らによるお別れイベントがあった。シャボン玉が無数に舞う中、園児たちは感謝の言葉を述べた。
園舎は同幼稚園が開園した1950年から使われており、延べ約4千人の園児を送り出した。老朽化で建て替えるため、最後の思い出づくりにと企画。取り壊しは21日に始まり、跡地に新園舎を建てる。同園は新園舎の完成が予定される2022年夏ごろまで、同市浜町のビルに移転する。
シャボン玉の研究グループ「シャボラボ」の担当者が、道具を使って20センチから5メートルほどのシャボン玉を飛ばすと、園児たちは「大きい」「すごい」と大喜び。園庭を駆け回りシャボン玉に手を伸ばした。この日は現園舎に通う最終日。全員で「ありがとう、大好きだよ」と園舎に声を掛けた。
同園に約50年勤める森園長(70)は「何十年かの思い出がよみがえってきて感慨深かった。子どもたちの慕う気持ちが、園舎にも伝わったと思う」と涙ながらに話した。
【動画】思い出の園舎 シャボン玉でお別れ 長崎・晧台寺幼稚園
- Published
- 2021/01/16 01:00 (JST)
- Updated
- 2021/01/16 10:47 (JST)
© 株式会社長崎新聞社