今度はホコ天が標的! 小池都知事が五月雨式に「中止」乱発するワケ

次々と対策を打ち出す小池都知事

小池百合子東京都知事(68)が15日に記者会見し、東京の秋葉原や銀座、新宿で休日に行われている歩行者天国の中止を発表した。

東京都に緊急事態宣言が発令されてから1週間。小池氏は「ステイホームをお願いしたい。コロナは昼夜を問いません。不要不急の外出は控えてください」と改めて強く訴えた。

注目を引いたのは歩行者天国の中止だ。

「人の流れを止めなければならない。前回の(宣言の)時より陽性者数が違う。感染した人が近くに出てくると思う。いつかかってもおかしくないということを徹底したい」と小池氏。歩行者天国とは、ホコ天の略称で知られ、休日に車道を歩行者に開放すること。外出を誘発しかねないということで中止のターゲットになったわけだ。

秋葉原で働くサラリーマンは「この真冬の時期にホコ天でイベントをやって人が集まっていたということはないと思いますが、それだけ厳しい状況なんだよという空気感を醸し出したいということでしょうか」と今さらな対応に困惑している。

当初は1都3県が対象だった緊急事態宣言はその後、1都2府8県に拡大。茨城県も独自の緊急事態宣言を発表し、18日からスタートするとしている。また、広島市でも宣言に準じた措置が検討されている。

15日の東京都の新規感染者は2001人と、再び2000人を超えた。宣言をしたことで減少傾向になっているとは言い難い。「また何かが中止になるんでしょうね」(前出のサラリーマン)

小池氏は同じ会見で休業要請についても言及。なるべく避けたいとしながらも、「いろんな手段の選択肢としてはアリだと考えている」と述べた。休業要請も現実味を帯びてきた。

国も都も、五月雨式対応が続くのか?

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