全九州高校新人ボクシング中止 コロナ影響、選抜開催でも選手出さず

 九州ボクシング連盟は17日までに、全国高校選抜大会(3月・徳島)出場権を懸けた全九州高校新人大会の中止を決め、各県連盟に通知した。選抜大会が開催されても、九州ブロックからは選手を出さない方針。
 全九州高校新人大会は15~17日に佐賀県で開催予定だった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、当初は延期としていたが、15日にオンラインで緊急の各県代表者会議を開催。現時点で事態収束が見通せず、リングドクターの確保も困難として中止を決めた。長崎県からは男女9選手がエントリーしていた。
 日本ボクシング連盟は9日に緊急理事会を開き、都道府県をまたぐ移動を伴う大会を開催する場合は、選手らにPCR検査を義務づけることなどを提言。選抜大会については、全国9ブロック中、3ブロック以上で選手を選出できなくなれば中止するとしている。3月1日までの状況を見て判断する。
 長崎県ボクシング連盟の杉本一成会長は「選手のことを思えば本当に残念だが、減量など準備がかなり必要で、早めに判断されたのだと思う。事態が落ち着けば、県高総体、インターハイはできる。選手の精神的ケアも含めて十分にバックアップしていきたい」とコメントした。

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