横浜・みなとみらい地区に循環バス 3月運行実験 15分間隔、運賃100円

みなとみらい21地区

 横浜・みなとみらい21(MM21)地区の回遊性向上に向け、横浜市などは3月13日から同26日にかけて同地区と桜木町駅、横浜駅をつなぐ循環バスの運行実験を行う。需要を探るとともに効果や課題を検証し、将来の本格運行を目指す。

 市交通局によると、MM21地区外から地区内に向かうバスはあるが、「地区内全体を回る路線はない」という。近年、地区内への企業進出や商業施設の開業が相次ぐ中、より回遊性を高めようと同地区の企業・団体で構成する「みなとみらいループバス通行実験実行委員会」と実施を決めた。

 運行ルートは桜木町駅を出発してパシフィコ横浜、けいゆう病院、横浜美術館などを経由し、横浜駅に到着。同駅を出発したら同様のルートを逆になぞって桜木町に戻る。1周8.4キロで、所要時間は45分。運行時間は平日午前7時半~午後6時半、土日は午前10時半~午後7時半で、15分間隔で運行。運賃は100円。

 車体は市営バスを使い、市交通局が運行を担う。運営費は同実行委と市が共同で負担する。

 利用者は観光客にとどまらず、地区内の企業の従業員や居住者なども想定。乗客へのアンケートや車内カメラ映像を基にした乗車区間、時間帯、利用目的などのデータを集めるとしている。

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