内閣支持率は大幅な低下 2020年12月実施の各社世論調査まとめ

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12月中に行われ、有効回答数や回答を公開している報道機関10社、および選挙ドットコムの世論調査の結果をまとめ、比較しました。なお、各社の調査日や手法は異なるため、あくまでも参考値としてご覧ください。
※読売新聞・日本テレビは2回調査を行っていますが、ここでは12月26-27日の調査のみを対象とします。

内閣支持率は大幅な下落

菅内閣の初めての年の瀬。内閣支持率はすべての調査で低下し、全体を通しては10%以上の低下となりました。

もっとも支持率が低下したのは読売新聞・日本テレビの調査で、11月6-8日の調査より24ポイント低下の45.0%となりました。次いで低下したのはANN(テレビ朝日)の調査で、前回11月14-15日の調査より17.5ポイント低下の38.4%となっています。

もっとも支持率の低下の幅が小さかったのは時事通信で、前回11月6-9日の調査より5.2ポイント低下の43.1%となっていますが、それ以外の調査ではすべて支持率が10ポイント以上低下し、その落差がはっきりとわかる形となりました。

内閣不支持率は、支持率の低下と連動する形で、すべての調査で上昇する形となっています。

もっとも上昇したのは読売新聞・日本テレビの調査で、11月より21ポイント上昇の43.0%となっています。次いで上昇したのはANNの調査で、前回より17.1ポイント上昇の39.6%となっています。また、支持率とは対照的に、時事通信をのぞくすべての調査で支持率が10ポイント以上上昇する形になりました。

政党支持率 自民党の支持率はやや低下。立憲民主党は変わらず

与党である自民党の支持率は、ほぼすべての調査で低下する形となっています。

唯一、前回の調査から上昇したのはNHKの調査で、前回11月6-8日の調査から1.4ポイント上昇の38.2%となりました。それ以外の調査はすべて前回より支持率が低下しており、特に低下した読売新聞・日本テレビの調査では、11月から10ポイント低下の38.0%となっています。

野党第一党の立憲民主党の支持率は、全体を通しては11月からほぼ変動はありません。

個別の調査に目を向けると、もっとも支持率が上昇したのは日本経済新聞の調査で、前回11月27-29日の調査より3ポイント上昇の9.0%となりました。反対に、もっとも支持率が低下したのは共同通信の調査で、前回11月14-15日の調査より1.2ポイント低下の7.2%となりました。

「Go To トラベル」停止をはじめとしたコロナ対策の遅れや、8人での会食をめぐる報道を受け、一気に支持率が低下した菅内閣。年明けで通常国会も召集されましたが挽回となるでしょうか。

<参考>JNN(TBSテレビ) 世論調査(12月5~6日実施、回答数1163)
共同通信 世論調査(12月5~6日実施、回答数1043)
NHK 世論調査(12月11~13日実施、回答数1249)
選挙ドットコム 世論調査(12月12~13日実施、回答数1028)
朝日新聞 世論調査(12月19~20日実施、回答数1521)
ANN(テレビ朝日) 世論調査(12月19~20日実施、回答数1047)
読売新聞・日本テレビ 世論調査(12月26~27日実施、回答数1075)
日本経済新聞 世論調査(12月25~27日実施、回答数933)
(データ分析・執筆協力:若林良)

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