毎日放送社長会見「サワコの朝」「ちちんぷいぷい」「ミント!」終了へ 

オンライン会見を開催した毎日放送・三村社長

毎日放送(MBS)の三村景一社長(66)が20日、オンラインで新春会見を開き、1999年に放送を開始したローカル情報番組「ちちんぷいぷい」(月~金曜午後1時55分)と、その後の時間帯に放送される報道番組「ミント!」(同午後3時49分)を春の改編で終了すると発表した。

「ちちんぷいぷい」は3月12日、「ミント!」は同5日の放送をもって終了。8~12日の1週間は、「ちちんぷいぷい」を「ミント!」の放送枠にも拡大し、「フィナーレスペシャル」として放送する。

「ちちんぷいぷい」の枠には、15日からCBCテレビ制作の情報番組「ゴゴスマ」をネット受けする。また、「ミント!」の後継番組として「よんチャンTV(仮)」(29日~)をスタート。河田直也アナウンサー(46)がパーソナリティ、大吉洋平アナウンサー(35)がニュースキャスターを務める。なお、「よんチャンTV」放送開始までの2週間は、TBS系「Nスタ」を編成する。

TBS系列では昼の情報番組に「ゴゴスマ」を編成する系列局がほとんどという事情があり、三村氏は「コロナの経済的なことよりも系列のネットワークの強化」と終了の理由を説明。新型コロナウイルスの感染拡大により、MBSも営業面で大きな打撃を被っているが、制作にかかる経済的な理由については否定した。

三村氏は番組の初代プロデューサーとして、携わってきたこともあって「立ち上げた時の夕方のワイドというのは、いかに地域密着ということだったが、時代の流れは報道・ニュースありきで構成されている」と時代の変化を指摘。

今年は開局70周年を迎えることもあり「(ちちん)ぷいぷいの中で継続する考えもあったが、70年の歴史で当たり前と思ってきたことも全部見直した」「次の10年、20年のために思い切ってやっていく」と先を見据えた改編との認識も示した。

また、同局が制作し一部で終了が報じられたTBS系「サワコの朝」(土曜午前7時30分)について「なぜですかという理由にはいろんなことがある。今回は控えさせていただきたいが、終了するということは現場から上がってきている」と3月での終了を認めた。

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