「とくダネ!」終了を生報告した小倉智昭 感染リスク高でもリモート出演「しない」ワケ

小倉智昭

放送20年を超える情報番組「とくダネ!」(フジテレビ系、月~金曜午前8時)の3月での終了が発表されて一夜明けた13日、初回から司会を務めてきた小倉智昭キャスター(73)はこの日もいつもと同じくスタジオ出演。最初の緊急事態宣言が出された昨春とは異なり、リモート態勢をとっていない。

かねて終了説が報じられていた同番組についてフジテレビは12日、3月26日をもって終了すると発表した。1999年4月1日に始まり、2018年9月に5000回到達。16年7月には「小川宏ショー」(65~82年、同局系)を抜き、「同一司会者による全国ネットのニュース情報番組での放送最多記録」を更新している。

そんな小倉にとって過去にない経験だったのが新型コロナ禍での放送。昨年は緊急事態宣言の発出に合わせて4月8日から7月25日までリモート出演を続け、自宅から番組を取り仕切った。高齢かつ膀胱がんの治療を受けた小倉の感染リスクへの配慮といわれた。

ところが今回、当時とは比べ物にならない感染者、重症者数という状況にもかかわらず、再度の緊急事態宣言が7日に出されて以降も小倉はスタジオを離れていない。ネット上では「感染対策が緩いのでは」といった疑問も投げかけられた。

情報・報道番組出演者の“テレワーク”が今回緩いのは各局ほぼ同様だが、小倉の場合は事情が異なる。宣言を受けてリモートに移ると、予定通り2月7日で宣言解除となればスタジオ復帰できる。ただ、延長すれば戻りにくくなる。

そうした思いもあってNOリモートを貫いているのか。小倉はフジの発表に伴い12日、「皆さんが私を支えてくれました。まだ全てをやり遂げてはいませんが、そろそろ次世代のキャスターに席を譲る時が来たようです」などとコメントした。

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