リバプールMF南野 定位置奪取の〝カギ〟はゴールにあり?

リバプールMF南野(ロイター)

イングランド・プレミアリーグのリバプールに所属する日本代表MF南野拓実(26)の起用論が高まっている。

英紙「リバプール・エコー」は「ユルゲン・クロップ監督(53)のチームで南野が出場できない理由を説明するのは難しい」との見出しで記事を掲載。南野は、先月19日のクリスタル・パレス戦で先制ゴールをマーク。チームも7―0で勝利を収めたものの、その後はリーグ戦に出場していないことから「なぜ南野のことを気にかけないのか。クリスタル・パレス戦でプレミアリーグ初得点を決めるなど、印象的な役割を果たしたが、その後はリーグ戦で1秒もプレーさせてもらえていない」と疑問を投げかけた。

その上で「南野の出場が妨げられている要因は、リバプール加入に至った理由にある。それは多様性だ」と指摘。実際に南野が昨年9月のリーグ杯(カラバオカップ)3回戦の3部リンカーン戦で2得点を挙げた際に、クロップ監督は「『私たちは彼の適性がどこにあるかを理解しつつある。彼はセンターでも左右のウイングでもプレーができる。その器用さが彼の強みだ』と話していたが、いまだに南野の最適なポジションを見つけられていない」と分析した。

現状では器用貧乏がマイナスに働いている形だが、同紙は「リバプールはタイトルを取るためにゴールを切望している」と推測していることから、まずはゴールに絡むことがレギュラー奪取への必須条件となりそうだ。

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