脳科学者の茂木健一郎氏(58)が21日、ツイッター上で広がる「老害」というワードに苦言を呈した。
このワードは、自民党の二階俊博幹事長(81)がNHKに出演した際の言動がきっかけに広まった。同幹事長は「政府のコロナ対策を評価しないと答えた方が58%で、打つ手があるとすれば何が必要か」という質問に「今、全力で尽くしてやっている。いちいちそんなケチをつけるものじゃないですよ」と〝上から目線〟で発言した。
これが国民の反発を招いた。ツイッター上には「#自民の二大老害は政界を去れ」というタグがついた投稿が大量に出回っている状況だ。「二大」とは二階幹事長と、10万円給付金を否定した麻生太郎財務大臣(80)を指しているようだ。
これについて茂木氏は「このハッシュタグ、ぼくは苦手です。政策の内容を具体的に批判するのならいいし大いにやったらいいけれども、『老害』というエイジズムに基づく言葉を平気で使っている時点で、即アウトです。こういうものが許容される日本のネット文化はおかしい」と私見を述べた。
茂木氏は20日にも「年齢で決めつける人の方が〝老害〟」などと投稿している。