巨人・戸郷が菅野から〝エース道継承〟だ! 3年目の飛躍へ自覚芽生える

菅野(左)と戸郷

巨人の3年目右腕・戸郷翔征投手(20)が21日、菅野からの〝エース道継承〟を誓った。

自主トレ中の右腕は「(菅野は)大黒柱として、成績もそうだけど、すべてにおいて見習う部分がたくさんあった。そういう(エースとしての)見られ方というか、意識の高さを感じさせられました」と語る。

昨季の菅野は開幕投手としてプロ野球新記録の13連勝を含む計14勝を挙げ、セMVPに輝いた。その絶対エースが「後継者候補」に指名したのが9勝6敗、防御率2・76の成績を残した戸郷だった。

通算100勝を達成した昨年10月6日のDeNA戦(東京ドーム)、菅野はお立ち台で「戸郷にもそういうところを目指して頑張ってほしいという思いでいます」と直々に指名。戸郷も「うれしかったですし、自覚も湧いてきました」と顔を上気させる。

そんな偉大な先輩のメジャー挑戦は、条件面で折り合わず残留が決定。戸郷やチームにとっては朗報ながら、エースは今秋の再挑戦を示唆しており、共闘できるのは今年1年の可能性が高い。

振って湧いた〝猶予期間〟を最大限に生かす。「(菅野のような)そういう背中を見せられればいいけど、あれぐらいになれるにはまだまだ足りない。修行を積んでやりたい」(戸郷)。エースの一挙手一投足をお手本に、さらなる自身の成長を図る。

今年の自主トレは、自立のため、プロ入り後初めて単身で実施するなど、自覚も芽生え始めた。3年目の飛躍へ、菅野から吸収できることはすべて自分の血肉とするつもりだ。

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