元日本ハムの救援右腕・バース マーリンズと2年契約で合意

メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、ブルージェイズからフリーエージェントとなっていた救援右腕アンソニー・バース(元日本ハム)がマーリンズと2年契約+オプション1年で契約合意に至ったようだ。クローザーのブランドン・キンツラーら複数の救援投手がフリーエージェントとなったマーリンズは、ブルペンの補強を目指していることが報じられていたが、ようやくキンツラーに代わるクローザー候補の獲得に成功した。

現在33歳のバースはメジャーで5年間プレーしたあと、2016年に日本ハムへ移籍し、37試合(うち14先発)に登板して8勝8敗、防御率3.65を記録。広島との日本シリーズでは3勝を挙げてチームの日本一に貢献したが、すべて救援で3勝を記録するのはシリーズ史上初の快挙だった。

2017年はレンジャーズとマイナー契約を結び、同年4月に2年ぶりのメジャー復帰。この年は2試合のみ、翌年はカブスで16試合の登板にとどまったが、2019年はマリナーズで自己最多の44試合に登板し、2勝4敗5セーブ、6ホールド、防御率3.56とまずまずの活躍を見せた。

そして、昨季はブルージェイズで26試合に登板して2勝3敗7セーブ、4ホールド、防御率3.51を記録。故障離脱したクローザーのケン・ジャイルズの代役を務め、元阪神のラファエル・ドリスらと勝ちパターンの継投を担い、7セーブはチーム最多の数字だった。

マーリンズはクローザーのキンツラーがフリーエージェントとなっているため、さらなる補強がなければ、バースはクローザーの有力候補の1人となるだろう。昨季14試合に登板して防御率0.60をマークしたイミー・ガルシアがライバルになるとみられる。

バースのほか、左腕ロス・デトワイラー、右腕アダム・シンバーなどブルペンの補強を進めているマーリンズだが、まだ補強は十分とは言えず、今後もさらなるグレードアップを模索することになりそうだ。

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