昨季の首位打者・吉田正 オリックス内から「今年は本塁打王取らなきゃダメ」の声

首位打者獲得で年俸も大幅増となったオリックス・吉田正(代表撮影)

オリックスの主砲・吉田正尚外野手(27)が22日に大阪市内の球団施設で契約更改し、8000万円増の推定年俸2億8000万円プラス出来高払いでサイン。「今年は選手会長にもなるし、連続最下位の現実を受け入れて優勝を目指したい。1個でも多くのタイトルを目指せばチームもいい方向に行くと思う」と巻き返しを誓った。

昨季は打率3割5分で球団の生え抜きではイチロー以来となる首位打者を獲得。オフは交渉を代理人の弁護士に任せ、沖縄で日本ハム・西川と自主トレを続けていたことで日程調整ができず、ようやくこの日の契約に至った。6年目の今年は選手会長を務めることで名実ともに大黒柱となる。

そんな吉田正にチーム内ではさらにハッパをかける声が上がっている。「前年(2019年)に西武の森と首位打者争いしてダメだったでしょ。あれが相当悔しかっただろうし(去年は初タイトルで)リベンジできた年だった。でも、今年は本塁打王を取らなきゃダメ。以前に比べて広角に打てるようになった反面、安打狙いの打撃が増えて打球速度が落ちている。本来の豪快なスイングに戻して、今年は首位打者より本塁打王しかない」(球団関係者)

確かに打率は入団1年目の2割9分から3割1分1厘→3割2分2厘→3割2分2厘→3割5分と右肩上がりだが、昨季の本塁打は前年の29本から14本、打点も85から64と激減した。今年は長距離砲の本領発揮といきたいところだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社