昨季全休のジマーマン ナショナルズと1年100万ドルで再契約へ

「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールによると、ナショナルズ一筋で15年間プレーしてきたライアン・ジマーマンは1年100万ドルでナショナルズとの再契約に合意したようだ。現在36歳のジマーマンは、ナショナルズ史上初のドラフト1巡目指名選手として2005年にプロ入り。昨季はパンデミックのなかで出場辞退を選択して全休したが、通算270本塁打、1015打点、1689試合出場など数々の球団記録を保持している。

ナショナルズは今オフ、新たな正一塁手としてパイレーツからトレードでジョシュ・ベルを獲得。ジマーマンと再契約を結ぶ可能性は消滅したかに思われたが、マイク・リゾーGMは「代打要員もしくは複数のポジションで起用できる右打者を探している。ジマーマンとの再契約を選択肢から排除したわけではないし、彼の技術や経験は我々のチームにフィットすると思っている」と話していた。

ジマーマンはメジャー15年間で通算1689試合に出場し、1784安打、打率.279、270本塁打、1015打点、OPS.818を記録。2009年と2017年にオールスター・ゲームに選出され、三塁手として2009年と2010年にシルバースラッガー賞、2009年にゴールドグラブ賞を受賞している。昨季は出場辞退を選択して全休。2019年は52試合に出場して打率.257、6本塁打、27打点、OPS.736という成績だった。

多くの部門でナショナルズの球団記録を保持しているだけでなく、安打、二塁打(401)、本塁打、打点、長打(693)、塁打(2445)などは前身のエクスポズ時代を含めても球団史上最多。2019年のワールドシリーズ制覇の際には、ワールドシリーズ球団史上1号本塁打を放っており、まさに「ミスター・ナショナルズ」と呼ぶに相応しい存在だ。

1年前のオフもナショナルズと1年契約を結び、「ナショナルズからのオファーがなければ引退していたと思う」と話していたジマーマンだが、今オフも無事にナショナルズから再契約のオファーを得ることに成功した。

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