一部教室を避難所に 延岡星雲高と延岡市協定

 延岡市と延岡星雲高(藤本格校長、562人)は、同校の一部教室を災害時に避難所として使用する協定を結んだ=写真。同校教室棟の2~4階にある計9室で、普段は少人数の授業などに使用。エアコンが設置されているほか各階にトイレがあり、エレベーターやスロープなどバリアフリーにも対応しているという。
 市危機管理室によると、同校体育館は洪水時の市の指定緊急避難場所に指定されていたが、2019年度に同校体育館の改修工事が行われ、指定を一度解除。体育館にトイレがないなど住民から改善を求める声が上がっていたため、教室を避難場所に加えて協定を結び、避難場所に再指定した。
 協定締結の報告式は14日に延岡市役所であり、読谷山洋司市長は「新型コロナウイルスの感染拡大防止と避難を両立させるため、部屋が複数あるのはありがたい」と述べた。藤本校長は「住民の安全確保に貢献できることを誇りに思う」と話していた。

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