オストメイト対応 西池小へ多目的トイレ

西池小に設置した多目的トイレについて説明する江坂設備工業の鳥山貴生社長

 給排水衛生や空調などの設備施工を手掛ける宮崎市の江坂設備工業(鳥山貴生社長)は19日、同市・西池小(山口昇校長、916人)に多目的トイレを寄贈した。同社が進める「スマイルトイレプロジェクト」の一環で、贈呈先は延べ16校となった。
 プロジェクトは創業50周年を記念し、県内の公立小中学校のトイレの洋式化率が低い現状を改善しようと2017年にスタート。これまでは通常の洋式トイレを設置してきたが、昨年2月からSDGs(持続可能な開発目標)に取り組んでいることを踏まえ、より社会的責任を果たそうと初めて多目的トイレの設置を決めた。
 新しいトイレは車いすの利用者も利用可能で、オストメイト(人工肛門、人工ぼうこうの造設者)の対応設備もある。
 贈呈式は同校であり、児童3人が「障害者でも安心して利用でき、大事に使います」などとあいさつ。鳥山社長は「学校は災害時に避難所となり、ニーズが高い。コロナ禍で衛生設備の需要も高まっており、今後も独自の社会貢献に取り組みたい」と話していた。

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