【新型コロナ】23日の神奈川、8人死亡 521人感染 横須賀の女性、検査前に自宅で死亡  

 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、県内で23日、8人の死亡と10歳未満~90代の男女521人の感染が新たに確認された。うち230人の感染経路が不明という。新規感染者数が600人を下回ったのは、591人だった今月6日以来。

 亡くなった8人のうち、横須賀市の60代女性は、19日に同居家族の感染が判明。20日午後に検査を受ける予定だったが、同日午前に自宅で死亡しているのが発見された。

 横浜市の50代男性は、14日に自宅で倒れているところを同僚に発見され、市内の病院に入院。同日の検査結果は陰性だったが、死亡翌日の18日に出た再検査の結果、陽性と判明した。糖尿病の基礎疾患があった。70代男性は市内の別の病院に入院中だった。90代女性は市内の介護老人保健施設の利用者で、女性を含む利用者と職員20人の陽性が23日判明。感染者は計22人となり、市はクラスター(感染者集団)と認定した。

 海老名市の90代女性は、クラスターが発生している市内のオアシス湘南病院の入院患者。県によると、死因は慢性心不全の急性増悪(ぞうあく)で、コロナに起因しない。

 川崎市内の病院で死亡した相模原市在住の90代男性は、持病のため入院していた。藤沢市の90代女性と70代男性はともに12日に感染が判明し、中等症で入院中に亡くなった。

 5人が感染していた横浜新緑総合病院(横浜市緑区)では新たに職員1人の陽性が判明。8人が感染していた相模原市中央区の企業でも新たに2人の陽性が分かり、横浜、相模原の両市はそれぞれクラスターに認定した。

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